2026年7月15日(水)に放送されたNHK総合「歴史探偵」に、当法人の岸田清理事長と山崎猪七雄理事が出演しました。番組では、剣豪・富田勢源と朝倉氏および佐々木小次郎との関係、勢源の菩提寺である盛源寺、そして小次郎が秘剣「燕返し」を編み出したと伝わる一乗滝について解説しました。
今回のテーマは「宮本武蔵 最強伝説の真実」。作家、古武道家、スポーツ解析など、さまざまな角度から武蔵の強さに迫る内容です。番組では、武蔵のライバルである佐々木小次郎についても徹底調査が行われ、小次郎の師と伝わる剣豪・富田勢源、そして小次郎ゆかりの地として一乗谷、一乗滝が取り上げられました。
燕返しが生まれた地 ― 一乗滝

一乗滝は、朝倉氏遺跡を貫いて流れる一乗谷川の上流にかかる、落差17メートルの滝です。泰澄大師が白山大権現をまつり、滝水山浄教寺を建てた地として知られるとともに、佐々木小次郎が秘剣「燕返し」を編み出したところと伝えられています。今回の放送では、この一乗滝から、小次郎が燕返しを編み出したと伝わる物語をご紹介しました。
見学は自由・無料です。JR福井駅から京福バス浄教寺行きに乗り、終点「浄教寺」下車、徒歩20分。北陸自動車道 福井ICから車で約15分、駐車場もあります。
一乗谷が育てた剣豪 ― 富田勢源

富田勢源(とだ せいげん)は、戦国時代に一乗谷の朝倉氏に仕えた剣豪です。中条流(富田流)の達人として知られ、眼を患いほぼ盲目でありながら、美濃の斎藤義龍(斎藤道三の子)の求めに応じて神道流の達人・梅津某と試合を行い、大きな木刀を構える相手を、手近にあった一尺2〜3寸(約40cm)の割り木で打ち負かしたという逸話が伝わります。
その門下からは、弟で豊臣秀次に剣術を指南した富田景政、一刀流の祖・伊藤一刀斎の師である鐘捲自斎(かねまき じさい)、東軍流の創始者・川崎鑰之助といった剣客が育ちました。宮本武蔵の伝記『二天記』では、勢源は佐々木小次郎の師とされています(勢源の弟子である鐘捲自斎の弟子とする説もあります)。
一乗谷には今も「富田勢源道場跡」(福井市西新町・新明神社の隣)が残り、近くには勢源の菩提寺である盛源寺、一乗谷川には勢源の名を冠した「勢源橋」も架かっています。一乗谷朝倉氏遺跡とあわせて訪ねれば、戦国の城下町と、そこに生きた剣豪たちの物語を、ひとつの谷のなかでたどることができます。


番組情報
- 番組名:歴史探偵「宮本武蔵 最強伝説の真実」
- 放送:NHK総合 2026年7月15日(水)午後10:00〜10:45
- 再放送:2026年7月20日(月)午後11:50〜午前0:35
視聴はこちらから
番組の詳細・配信は、下記のNHK公式サイトからご覧いただけます。

一乗谷は、朝倉氏五代の城下町であるとともに、剣豪たちを育んだ地でもあります。クリエイティブASUWAは、こうした一乗谷の多面的な魅力を発信し、一乗谷朝倉氏遺跡の世界文化遺産登録を目指して活動を続けてまいります。