昨年実施いたしました、妖怪の一般公募ですが、北は北海道、南は福岡まで全国から想定を大幅に超える218点のご応募が有りました。
応募いただきました皆様本当にありがとうございました。
想定を上回る作品の量となり事務局での作業が長引き、結果発表が当初の予定していました2024年秋より大幅に遅れましたことを心よりお詫び申し上げます。
デザイン部門の入賞作品につきましては福井県及び福井市・イラストレーター、クリエイティブASUWA理事により審査をさせていただき16点を選ばせていただきました。
こちらのページにて紹介させていただきます。
※アイディア部門につきましては現在、審査中となります。春頃までには発表できる見込みとなります。もうしばらくお待ちください。
※【設定】の項目につきましては作品応募時にいただいた資料の中から引用。一部ひらがなを漢字に修正していますが、いただきましたアイディアを損ねないように配慮しております。
Contents
- 優秀賞「岩鳴様(いわなりさま)」 宮城県多賀城市 阿部直人さんの作品
- 入賞 「将棋好きな妖怪 まったさん」福井県福井市 松田弘一さんの作品
- 入賞「妖怪 傘おなご」福井県福井市 宇野遥香さんの作品
- 入賞「井戸太郎」福井県福井市 一乗小学校5年生 細田晴輝さんの作品
- 入賞「将棋鴉(しょうぎからす)」東京都稲城市 伊藤瑞枝さんの作品
- 入賞「目貫の獅子若(めぬきのししわか)」和歌山県和歌山市 宮村吏さんの作品
- 佳作「唐門長老(からもんちょうろう)」福井県福井市 明道中学校2年生 竹越奏仁さんの作品
- 佳作「城戸丸」福井県福井市 一乗小学校6年生 小林篤人さんの作品
- 佳作「諏訪丸」愛知県犬山市 石田隼椰さんの作品
- 佳作「妖怪けなるい」福井県越前市 小東由幸さんの作品
- 佳作「唐門もどき(からもんもどき)」福井県敦賀市 西村和典さんの作品
- 佳作「妖怪 腰巾着」北海道札幌市 心天地さとしさんの作品
- 佳作「おくすね」茨城県常総市 中山留伽さんの作品
- 佳作「りんりん」東京都三鷹市 勅使川原諒さんの作品
- 佳作「こうようくん」福井県福井市 一乗小学校6年生 吉田夏絃さんの作品
- 佳作「クウフクマシ太郎」福岡県福岡市 木村みことさんの作品
- 最後に
- 審査会について
優秀賞「岩鳴様(いわなりさま)」 宮城県多賀城市 阿部直人さんの作品

【設定】
人面岩が集まった石垣の形の妖怪。
普段はただの石だが夜になると顔を出して話し出す。
通る旅人を驚かしたりするイタズラ好きだが
道に迷い困る人にそっと声をかけて助けたりと
根は優しい
【モデル】下城戸

入賞 「将棋好きな妖怪 まったさん」福井県福井市 松田弘一さんの作品

【設定】
子供たちに将棋を教えてくれる妖怪
将棋が好きな割にはいまだかって一度も勝ったことがない。
酔像で攻め込まれるとすぐに「ま、待った!」という。
攻める方法がなくなると「困った・・・」と言い
王手をかけられると「しまった!」と言って顔色が青くなったり赤くなったりする。
入賞「妖怪 傘おなご」福井県福井市 宇野遥香さんの作品

【設定】
大きさ | 100cmくらい |
性格 | 大胆・無邪気 |
特徴 | 和傘 青い大きな目 紫陽花の髪飾り |
好きな食べ物 | わらびもち |
城下町で雨宿りをしている人間に、「傘入れてあげる」と声をかける、小さな女の子の姿をした妖怪。
一乗谷に紫陽花が咲く梅雨の時期に現れる。
傘に入ることを断ると、水たまりにはまったり天井から雨漏りがしたり、水にかかわる不運に見舞われる。逆に傘に入ると家まで送ってくれる
入賞「井戸太郎」福井県福井市 一乗小学校5年生 細田晴輝さんの作品

【設定】
朝倉氏遺跡の井戸の妖怪。
雨の時生き物を雨から守ってくれる。
村の人がありがとうと思っていて、そのありがとうでできた魂が宿った。
いつもみんなを見ている。
入賞「将棋鴉(しょうぎからす)」東京都稲城市 伊藤瑞枝さんの作品

【設定】
朝倉当主の館に出入りしていた鴉の妖怪。
永禄年間の「朝倉駒」で将棋が行われていた時代に生きていた。
その昔。軒先で武士たちの将棋を見ていて、いつか自分で戦いたいと思っていたため妖怪になった。
現代。闇夜に紛れ、夜ふかしをする子供の家に来ては子供に将棋を教えたり勝負を挑んだりする。
現代では一般的ではない「酔象」を用いた将棋を好み子供たちに布教している。
光り物に日がなく、お気に入りの「ガラス玉」を体にまとっている。
将棋の腕はかなりのもので、相手が子供といえど容赦せずに戦う。良い勝負をした子供には、自分の体にまとったガラス玉をプレゼントしてくれる。
【モデル】
遺跡より出土した将棋の駒・ガラス玉
入賞「目貫の獅子若(めぬきのししわか)」和歌山県和歌山市 宮村吏さんの作品

【設定】
元気でやんちゃな妖怪
和菓子が大好物
戦国時代を駆け抜けた妖怪 刀に収まることが何よりの喜び
持ち主と共に旅をしていたが、亡き後一人さまよう
仲間がいるらしいが散り散りになっているらしい
非常に好奇心旺盛で常に走り回っている
【特徴】
130センチくらいまで大きさは自由に変えられる。
少年のような姿
佳作「唐門長老(からもんちょうろう)」福井県福井市 明道中学校2年生 竹越奏仁さんの作品

【設定】
唐門に取り憑く妖怪。一乗谷全ての長であり、最も妖術に強い妖怪だ。
人前に姿を現すことは滅多にない。
【モデル】
唐門

佳作「城戸丸」福井県福井市 一乗小学校6年生 小林篤人さんの作品

【設定】
幅 | 130cm |
高さ | 50cm |
長さ | 3m |
朝は唐門のところで遊んでいる。寝るときは上城戸のところに戻り寝る
バレないように常にみんなを見守っている。
みんなを守りたいという思いで魂が宿った
敵が来てもどっしりと構えている。
佳作「諏訪丸」愛知県犬山市 石田隼椰さんの作品

【設定】
大きさ | 大体150cm(頭の枝の長さで変わる) |
性格 | おっとりしていて純粋 |
見た目の特徴 | 左右非対称の作業服、頭の枝 |
好きな食べ物 | 柏餅 |
かつて城下町に存在した
庭園の美しさをこっそり維持していた妖怪。
現在は地下にあるとされる城下町にて花屋を営んでいる。
かつての力を活かして
庭師の仕事なども行うが
花壇の手入れや庭を作っている作業中に、かつて地上にあった城下町の遺物を掘り出す事も多く、中には発掘される事で妖怪となった者も多い。
そのたびに城下町が賑やかになるので問題はないが『実は妖怪を生み出す妖怪なのではないか』と噂されている。
頭の枝は春には桜が咲いたりと季節ごとに見た目が変わる。
春の桜になる時期には花丸の力の影響を強く受けてしまい
手入れが大変らしい。
佳作「妖怪けなるい」福井県越前市 小東由幸さんの作品

【設定】
一人でおやつを食べていると、どこからともなく「けなるい。けなるい」という声がする。
妖怪の声だ、この声に応えてはいけない
昔、この声に「誰にもやらんぞ」と応えた子供の前に妖怪が現れ、おやつを奪われたという伝説がある。
※「けなるい」は福井の方言で羨ましい
佳作「唐門もどき(からもんもどき)」福井県敦賀市 西村和典さんの作品

【特徴】
夜な夜な唐門にそっくりな姿で立っており、本物だと勘違いして門をくぐると、戦国時代にタイムスリップさせられてしまう。
突然のことに狼狽する人を見て「カラカラモンモン、カラモンモン♪」と妖気(陽気)な歌を唄い出す。
【モデル】
唐門

佳作「妖怪 腰巾着」北海道札幌市 心天地さとしさんの作品

【設定】
どうしたい?
巾着に入れていた小銭が足りない?
アンタそりゃ腰巾着の仕業だね
小銭をじゃらじゃらさせているといつの間にかぶら下がり
ちょいと拝借しちまうのが腰巾着さ
佳作「おくすね」茨城県常総市 中山留伽さんの作品

【設定】
物をくすねる妖怪
綺麗なもの鮮やかなものを好み盗む
人間に姿を見られると消えてします
なので夜に行動する
裕福な富に忍び込むことが多い
古い家やぼろい家にすみつく
たまに貧乏な家に小判が落ちている
そのため幸福をもたらす妖怪と云われ
おくすね様という人たちもいる
佳作「りんりん」東京都三鷹市 勅使川原諒さんの作品

【設定】
元々朝倉氏の館に飾られていた風鈴だった。
町歩いていると優しい風と風鈴の音が聞こえることがあるが、これは彼女の仕業である。
彼女が来た夏は、緑がよく育ち町が繁盛する。
朝倉館庭園がお気に入りの場所。

佳作「こうようくん」福井県福井市 一乗小学校6年生 吉田夏絃さんの作品

【設定】
身長 | 102cm |
好物 | 枯葉 |
一乗の紅葉をイメージして書いていて色もその時の色つけで書いていて、服もイメージして書いている。
一乗の紅葉を見ている時に隣を見たら出てくる
秋に近づくにつれて服や髪の色が変わる。
栄養を作ってくれる。
佳作「クウフクマシ太郎」福岡県福岡市 木村みことさんの作品

【特徴】
金太郎のような見た目をしている。後ろのリュックには、食べ物と人の罪悪感をたんまりと詰め込んでいる。口癖は「クエ」「マダアルゾ」「ウマッ」
【設定】
ダイエット中、特に夜中に現れ取り憑く。無意識に冷蔵庫を開けさせたり、ダメだとわかっているのについついお菓子に手を伸ばしてしまったり、腹八分目でやめようと心に決めていたのに満腹になるまで食べてしまったりなどを、人間に引き起こし罪悪感を与え、それを糧にしているド悪党妖怪。
食べ物の誘惑に負ける時、クウフクマシ太郎があなたのそばで笑っているのかもしれない。
最後に
非常にたくさんのご応募をいただきました一般公募。
どれも魅力的な作品が多く、こちらにて紹介ができないのが惜しい作品ばかりでした。
県内外からたくさんの作品のご応募があり、内容も一乗谷を細かく研究して書いてくださった作品ばかり。
審査員もどれにしようか悩む作品ばかりでした。
本当にみなさまありがとうございました!
今後、入賞しました作品につきましてはイベントでの展示や、グッズの展開などを計画しております。
また随時HPやSNSでPRさせていただきますので今後の展開をお楽しみに!
審査会について
本審査会を実施するにあたり、審査員として
福井県・福井市
・福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館 清水邦夫 館長
・福井県交流文化部 三武紀子 副部長
・福井県観光連盟 畑中容子 専務理事
・福井市商工労働部 理事 観光文化スポーツ局 和田真生 局長
・福井市観光協会 岡部俊哉 専務理事
イラストレータ
・諏岸マリエ様(リモート審査)
・はりぶきしきみ様(リモート審査)
・西野カイン様(リモート審査)
の皆様のご協力をいただきました。
お忙しい中ありがとうございました。
またクリエイティブASUWAからは
・会長 岸田清をはじめ理事及び会計(予備審査)、制作ディレクター(予備審査)
が参加した。




